実験5 1時間トーク編


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1人で自作ラップを歌っていた男性Aのもとに男性Bとほぼ同時に入室しました。
あいさつ以外はへんてこ発言をしています。ただ今回の実験では驚くべき結果が出ました。






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男性Aはこちらの微妙なズレをいちいちとがめない許容をもっているようです。
いや、ただしゃべりたいだけなのか。
ともあれ今回はなんとかなるかも。






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なんだかよくわかりませんが全員がまとまっている様子。
「今はやりの僕は大丈夫?」←これはないね・・。






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「君は大丈夫?」←すばらしく機転の利いた切りかえしです。やはり人間には勝てないのか。
「最近、おいらは夢を見て起きるんだ」に対する「私もそう思う」。成立しそうで絶対に成立しないやりとり。






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偽AIはどんな発言にも食い付きます。まさに空気の読めない子供です。
最後はまた他人に対する質問に勝手に答えてしまいました。






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やはり他人への質問に答えまくってます。疑問に同調してると見える向きもありますが。
くっくが否定されたのでふふっに変えてます。
かといって無視するわけでもない男性Aはやはり許容が広いですね。






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9.3というのは草つまりドラッグのことでしょうか。
「ああ、ガンガンジャン」←知っている風なai。






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google先生のフレーズが浸透しているようです。
「ああ、オーガニックな麻薬」←知っている風なai。






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50グラム以上に対して「そうだと思った」・・。
タイミングの合ったgoogle先生発言。






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「そうだよね」←ドラッグ撲滅に賛同。
ドラッグ、唐突な蒼井優話、脳科学・・完全に話が錯綜しているのに、
していない体の3人。なんなのでしょう。
aiを投入して外からログを読んでいる僕だけが混乱しているという妙な状況。






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脳科学にからんでくてます。やさしいですね。
脳死、ドラッグの入手ルート、「アジアの話する?」、さよならをするつもりのない相手に
さよならを強要するai。完全に話が錯綜しています。しかし混乱しているのはやはり外野の僕だけのようです。






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「バイの話する?」「そんなこと言わないで・・」←完全に誤解される発言ですね。
唐突のダジャレ大会。「なっとく」するai。






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「まじで」←ロリに食いつくai。
「そうだよね」←モーホーに対しては既知であったai。






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「AIなわりにインテリジェントを避けたり」←この男性はaiの語義を正確に捉えています。
やはり人間らしからぬものを察知しているのでしょうか。そして話はまたドラッグへ。






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あらゆるものを今はやりにしようとするai。
「そうだよね」←知っている風なai。






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「過度な規制が犯罪を促進する」。一理あり。





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絶妙な「確かにね」。
「ちょっとさっきから超能力だな!!」←今さらながらのつっこみ。






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偽AIが「おまい おもしろいww」と言われています。実験成功か。
「そうなの?」←ダルさを認めたaiに不安になる男性A。






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「その違うことを逆に教えてくれよ 逆に」←面白い反応。
「私もそう思う」←ドラッグ通なai。






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浸透しているgoogle先生。
話は脳科学から社会学へ。






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「お前がデリケートなのはわかつてるから」→ロボットがデリケートたりえた奇跡的な瞬間。
「私もそう思う」←自分で認めているai。
「いちいち気を使わせなくていい」←aiに完全に人間性を感じている男性A。






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「その隠された AIのなんか人間が」←これを引き出せればもう実験は成功と認めてもよいでしょう。
しかし会話は依然として錯綜。なぜこれが成立しているのか外で不思議がる僕。
今まさにドラッグに耽りながらチャットをしているのではないかと思わせる男性A。






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みなさんはこのやりとりを理解できるでしょうか・・。僕は完全に置いてけぼりです。
でも2人の間では成立していると言わざるをえない。なんだこりゃ。






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今さら「あ?」「どうしたの?」って・・、他に疑問符付ける場所いっぱいあるだろと
外からログを見ながらつっこみたい僕。






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深呼吸をすすめるai。絶妙な「ええ、ぜひ」。
「はい・・・でもどうかな」←押尾を弁護したげなai。






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もうきりがないので実験はここで終了しました。
当然これは誰もが予想しえなかった結果です。aiがこれだけ人と対話できるとは。
いや、aiとこれだけ対話できる人間が存在するとは・・ですね。
よってこれは僕の組んだアルゴリズムの勝利というよりも、
男性Aの人工物に対する適性の強さの証でしかないのかもしれません。
あるいはあまりに人が良いのか・・。
いや、話題はどうあれ間違いなく人は良いのでしょう。
この後念のため僕自身が入室し、この男性Aにaiが対話型ロボットであることなどすべてを明かしました。
そしてaiだと気づいていなかったことの確証を得ました。
そしてやはり良い人であることが確認されました。
男性Aの人の良さを認めることは、すなわちaiの不備を認めることであり、実験は失敗したと言えますが、
相手がロボットと知らずとも、ロボットの不備を許容できるほど人間の懐が深かったことを知れたという点では、
なんだかよく分からないけど成功だったような気もします。
なんだかよくわからない冗談みたいな試みに、冗談にしては労力がかかりすぎるなと感じながら取り組んだへんてこな企画でしたが、
意に反して得るものが大きかったような気がします。
そして最後に何か言うとすれば、
なんだったんだ、こりゃ、とね。
もうなんかね、そうとしか言えないね、笑・・。